銀河烈風バクシンガー 【概要・あらすじ・主題歌・登場人物・声優】

原案・構成 山本優

テレビアニメ放送期間 1982年7月6日~1983年3月29日

テレビアニメ放送時間 火曜日 17時55分~18時25分

放送局 テレビ東京系列

話数 全39話

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概要 (説明はWikipediaより)

テレビ東京で放送された、国際映画社制作のロボットアニメ。

「J9シリーズ」三部作の第2作。

物語のモチーフは、幕末時代の日本、新撰組の顛末。

『銀河旋風ブライガー』から600年後の世界を舞台に、幕末時代の動乱期をモチーフに「太陽系惑星内での動乱」として当てはめ、同じく新撰組をモチーフとした主人公達率いる「銀河烈風隊」の活躍とその顛末を描く。

山本正之の手による和風ロックなBGMやファッション、台詞回しなどが時代劇調な点が特徴。

またアイキャッチにはヴォコーダー(ビリーが演奏するショルダーキーボードから「バクシンガー」という音を発する)が使用され、当時のポピュラー音楽の受容がそのまま刻印されている。

『銀河旋風ブライガー』で主役を演じた塩沢・曽我部・森・麻上の4人が、前作の彼らの演じた役のイメージを残した各主要キャラクターを演じており、この手法は次作『銀河疾風サスライガー』にも引き継がれている。

そして今作はこの4人に加え、徳丸完が演じるドン・コンドールが登場するが、5人目の主人公格キャラクターは今作のみの登場。

劇中で登場するロボットは、バクシンガーを含めすべてが量産を前提としており、戦闘シーン以外にも、「お礼の代わりにロボットを贈呈する」「交易衛星で新型のロボットを買おうとする」「ロボットの生産による予算増に頭を抱える」など、「モノ」として描写されていた。

いくらか卑劣な作戦はあったが、登場する敵対組織も「悪の組織」ではなく、1人1人が志を抱える人間の集まりである。

戦闘シーンではバクシンガーの戦闘と共に、バイクに乗った人間同士が熱い戦いを繰り広げるシーンも描かれている。

なお本作でのバイクは空中や宇宙空間を普通に飛ぶ乗り物として扱われており、宇宙を飛ぶ際も乗っている人間は特に宇宙服らしきものは身につけていない。

最大の特徴は、基本的に1話完結である『ブライガー』『サスライガー』とは一線を画した大河ドラマ的ストーリーにある。

銀河烈風隊は史実の新撰組同様、だんだんと追いつめられて行くが、それでも、主君を裏切ったり隊を逃げ出したりせず、「烈」の花火を壮大に打ち上げてほとんどの主要キャラクターが戦死する悲劇的な結末を迎える。

しかし、彼らの活躍も史実同様に後々の『サスライガー』の時代まで語り継がれることになる。

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あらすじ (説明はWikipediaより)

前作『銀河旋風ブライガー』のラストで語られたカーメン・カーメンによる大アトゥーム計画(木星爆破による新惑星の大量創造)から600年、時代は28世紀を迎えていた。

人類は地球軌道上に35の植民惑星を築いて移り住み、星々は太陽系管理機構ドメスチック・バクーフ(モデルは幕府)によって統治されていた。

しかし、メリーカ(モデルはアメリカ)・エンゲーレス(モデルはイギリス)・ランス(モデルはフランス)等の外宇宙艦隊(異星人)との接触をきっかけにバクーフ統治体制の弱体化が露見、ロングー(モデルは長州藩)・ゴワハンド(モデルは薩摩藩)・トルサ(モデルは土佐藩)等の反体制派の惑星が台頭するなど、太陽系は混迷を極めていた。

そんなある日、アステロイドの伝説に残る「コズモレンジャーJ9」に憧れる惑星ターマのディーゴ・近藤(ドン・コンドール)らは太陽系で一旗上げるべく仲間達と共に「銀河烈風隊」を結成する。

銀河烈風隊はバクーフのリーダーである総将軍・アーウィン14世の護衛を務めたのをきっかけにバクーフ特別警備隊に組み込まれ、闇の武器商人・スリーJから手に入れた巨大ロボット・バクシンガーを駆り、反バクーフ勢力と戦うことになる。

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登場人物 (説明はWikipediaより)

ビリー・ザ・ショット  声 – 塩沢兼人

本名:真幌羽士郎(まほろば しろう)。

銀河烈風隊一番隊隊長。

銀河烈風隊屈指の剣士でバクシンガーのメインパイロットでもある。

イノケンチ・フランチェスコという洗礼名を持つクリスチャンで、終盤では戦いの中で数多くの命を奪った事を深く懺悔していた。

戦いを離れれば子供好きの好青年。

前作『ブライガー』におけるブラスター・キッドに相当するキャラクターで、モデルは沖田総司。

劇中では沖田同様彼も病気に苦しめられる。

彼が侵されたのは失明の病で、外宇宙の医療を受ければ回復する可能性もあったが、戦いの場を離れることを拒み、ついに失明してしまう。

その後も心眼とハイパーセンサーを駆使し、以前と劣らぬ技量を見せた。

常に丁寧語で話す優しい男。

ミレイ(声:野崎貴美子)という姉がいる。

最終決戦で生涯を終える。

ディーゴとは逆に本編中本名で呼ばれることはほとんどなかった。

お互いに本名で呼び合うのはディーゴ、シュテッケン、士郎の3人の間だけである。

諸刃のシュテッケン  声 – 曽我部和行

本名:シュテッケン・ラドクリフ。

前作『ブライガー』におけるかみそり・アイザックに相当するキャラクター。

銀河烈風隊副長。

銀河烈風隊の鉄の規律を定め、これに違反したものは厳しく罰する冷徹な性格の持ち主だが、半面短気で喧嘩っ早い。

味方にも敵にも容赦ない態度から「諸刃」とあだ名される。

またコンピューターの扱いなどもこなす知性派でもあり、小難しい事を考えるのが苦手なディーゴからしばしば面倒を押しつけられる。

行儀が悪いのがたまにキズ。

モデルは土方歳三。

ドン・コンドール  声 – 徳丸完

本名:ディーゴ・近藤。

銀河烈風隊局長。

もとはアステロイドベルトの辺境地ターマ隕石海(モデルは多摩)を根拠地としていた暴走族「烈」のリーダーだったが、J9に憧れ(劇中世界の歴史上におけるJ9の伝説は「故事」と呼ばれている)、J9にあやかる形で盟友のシュテッケン、ビリーらと共に銀河烈風隊を結成する。

やがて銀河烈風隊は300名を越える大部隊となり、彼はその頂点に君臨することになる。

バクシンガー搭乗要員の他の4人とは異なり、前作『ブライガー』における彼に相当するキャラクターが無く、5人目のメンバーとして本作にて全く新たに設定された人物。

次作『銀河疾風サスライガー』にも彼に相当するメンバーは存在しない。

豪放磊落、義侠心にあふれ、一見いい加減なようだが人を取りまとめる力に長けている人望の固まりのような男。

モデルは近藤勇。

甘いものが好きで、執務中にぜんざいなどを食しているシーンがしばしば見られた。

「J9って知ってるかい?」から始まるOPナレーションを担当している。

ビリーの姉ミレイに淡い恋心を抱いていたらしく、彼女が結婚することを告げられショックだったようである。

不死蝶のライラ  声 – 麻上洋子

本名:ライラ・峰里(らいら みねり)。

前作『ブライガー』におけるエンジェル・お町に相当するキャラクター。

銀河烈風隊特別隊員(バクシンガー搭乗要員)。

銀河烈風隊結成時にたまたま別行動をしていたジャッキーとファンファンを助けた縁で入隊することになる。

戦闘時は得意なナイフ投げと電磁ムチで闘う。

実は、バクーフ総将軍ユーリ・カズン・アーウィンの生き別れの妹で、しかも反バクーフの筆頭ゴーショ家の血も引いていた。

当初は体の前部が大きく露出しているセクシーなコスチュームを着用していたが、視聴者の母親層から不評を買ったため、中盤から着用しなくなった。

オープニングでは、最終回まで変更が無かったため、前開きコスチュームを継続して使用している。

なお、最終決戦には四番隊隊長として臨んでいる。

かっ飛びの佐馬  声 – 森功至

本名:佐馬之介・ドーディ(さまのすけ – )。

前作『ブライガー』における飛ばし屋・ボウィーに相当するキャラクター。

銀河烈風隊特別隊員(バクシンガー搭乗要員)。

流れ者だったが、第1話でディーゴらのピンチを救ったことがきっかけで銀河烈風隊に入隊することになる。

斜に構えたきざな男だが、実は寂しがり屋。

一人称は「拙者」。

モデルは原田左之助。

ジャッキー・リー  声 – 頓宮恭子

ビリーがターマで面倒を見ていた少年で、その縁から銀河烈風隊に入隊する。

コンピューターの天才で、中国拳法の使い手。

その実力は蹴りでコンクリートをたたき割るほど。

シュテッケンやビリーの計らいで最終決戦に参加せず生き延びる。

ファンファン・リー  声 – 雨宮一美

ジャッキーの妹で、同じくビリーに世話になっていた。

兄同様中国拳法の使い手で、銀河烈風隊では諜報や通信係などを担当。

隊員に格闘術を指南するほどの腕前を持つ。

ジャッキー同様、最終決戦に参加せず生き延びる。

スリーJ  声 – 八奈見乗児

本名:ジャン・ジャック・ジャーニー。

『ブライガー』に登場するパンチョ・ポンチョに憧れる闇の武器商人だが、シュテッケンに騙されてバクシンガーとその母艦バクシンバードを造り、しかもディーゴに丸め込まれてその代金を踏み倒される。

そのまま仕方なく彼らと同行するが、銀河烈風隊がバクーフ特別警備隊となると、その情報網や諜報能力を活かして何度も銀河烈風隊の危機を救う。

腐れ縁から自ら最終決戦にも参加しようとするが、シュテッケンはそれを許さず彼にバクシンバードを返還、生き延びさせる。

上記の通り『ブライガー』のパンチョ・ポンチョに相当するキャラクターだが、金の為にJ9をちょくちょく裏切ろうとしていたポンチョに比べ、最後まで銀河烈風隊に尽くした人情味あふれる男。

クラ・パチーノ  声 – 塩屋翼

銀河烈風隊二番隊隊長。モデルは永倉新八。

当初はサイトーらとよく殴り合いの喧嘩をしていた。

戦闘ロボットに対しても果敢にバイクで攻撃を仕掛け、バクシンガーをサポートする。

サイトー  声 – 島田敏

三番隊隊長。

モデルは斎藤一。

クラ・パチーノとコンビで登場することが多く、史実と異なり最後まで銀河烈風隊としてクラ・パチーノと共に戦い抜いた。

カイト  声 – 広森信吾

一番隊隊員。

のちに副隊長となりビリー不在の時一番隊の指揮を執る。

セリフを話す機会は少なかった。

モデルは島田魁。

イノゲン・ローム  声 – 広森信吾

新惑星軍との決戦の際銃弾を浴び重傷を負うも、一命を取りとめる。

モデルは井上源三郎。

カシム・タローン  声 – 堀秀行

ディーゴらの不在の間に烈風隊に入隊。

しかしその目的は烈風隊の乗っ取りだった。

ニオームを持ち込み反乱を企てるが、シュテッケンに見抜かれ失敗に終わる。

モデルは伊東甲子太郎。

テディ・ベイン  声 – 田中和実

五番隊隊長。

もと一番隊隊員で、ビリーによく可愛がられていた、ターマからの古株。

しかしカシム・タローンの幼馴染だったため彼の反乱にやむなく加わり、ビリーに討たれる。

モデルは藤堂平助。

ジューロ・南  声 – 鈴置洋孝

ディーゴ不在の間指揮を任される程の逸材だったが、反乱首謀者カシム・タローンを烈風隊に参加させた責任に悩みつづけ、隊を脱走。

烈の精神に殉じ、妹の農場に身を寄せ追手を待ち、自ら斬られることを望むかの如く、佐馬に斬り殺される。

モデルは山南敬助。

キャシー・ルー  声 – 鈴木富子 / 川島千代子

ジューロ・南の妹。

兄の敵である佐馬に興味を持つ。

後に佐馬の子を身ごもる。

エリカ・テーナ  声 – 中西妙子

ゴーショ家の陰の権力者である女帝。

ライラの出生の秘密を知る数少ない1人。

エルン・バイスト  声 – 金沢寿

銀河烈風隊や太陽隊を含むバクーフ護衛艦隊の司令官。

ゴーショ家内部の反バクーフ派と結んで護衛艦隊ごとゴーショ側に寝返ろうとし、それに反対した銀河烈風隊や太陽隊の抹殺を企み返り討ちにあった。

モデルは清河八郎。

ケイ・マローン  声 – 島田敏

ロングー星出身の若き革命家。

早くから反バクーフの態度を鮮明にし、地下活動を行っていた。

兄のロイ・マローン(声優:田中秀幸、こちらは吉田稔麿がモデル)を倒されてからは、銀河烈風隊への復讐にも情熱を燃やす。

情熱の塊のような彼は卑怯な手を好まず極力正攻法で戦おうとする。

そのため、なるべく戦闘を避けようとするイーゴとはしばしば対立した。

モデルは桂小五郎。

シンザーク・ハイム  声 – 小野田英一

ロングーの虎と異名を取る冷静沈着な革命家。

不治の病を押して反バクーフ運動を行い、身体能力面ではシュテッケンと互角の剣の腕前を見せる。

シンザークがシモーノ星で組織した民兵隊は、彼の亡き後も最後までバクーフを苦しめ続けた。

モデルは高杉晋作。

ジル・クロード  声 – 鈴置洋孝 / 沢木郁也

新惑星系のアウトロー集団、シラヌイ党リーダー(声:沢木郁也)の弟。

兄を殺された後に残党を率いて烈風隊に挑み、敗北。

以後、ケイ・マローンの革命ゲリラの一員となり、執拗に烈風隊を付けねらう。

立身出世と烈風隊への復讐の為ならどんな手段も厭わない卑劣な男である為、正々堂々をよしとするケイ・マローンとは段々仲を違えていく。

モデルは『燃えよ剣』に登場する七里研之助。

最後は烈風隊の幹部である佐馬を暗殺し、結果としてバクシンガーを機動不可能にさせるという殊勲をあげるが、駆けつけたビリーたちに倒される。

イーゴ・モッコス  声 – 長堀芳夫

ゴワハンド星の軍人。

当初は中立の立場をとり、ゴーショシティに反バクーフ過激派が集った時にはこれと戦う事もあった。

しかし基本的には戦いを嫌う男で、オズマの説得を受ける等して反バクーフ側についてもなお、説得や交渉を重んじた。

また、反バクーフの決意を固めてもしばらくの間は表立って反旗を翻さず、バクーフ軍がシモーノ星を攻略した時には戦列を離脱し、結果としてシンザークを見殺しにした。

こうした態度や恰幅のよさと抜け目のなさ等から「タヌキ」とも呼ばれていたが、単なる老獪な男ではなく優しさも見せる。

ラストでは銀河烈風隊の残党狩りをさせず、後世に彼らの名を残すのにある意味貢献している。

モデルは西郷隆盛で、名前のモチーフは熊本の方言で「頑固一徹で、無骨な性格を持つ人物」という意味の「肥後もっこす」。

オズマ・ドラーゴ  声 – 大林隆介

この世界の標準語から外れた独特のしゃべり方をするトルサ星出身の革命家。

盟友ナーカ・シンタル(モデルは中岡慎太郎、声:広森信吾)と共に、外宇宙と対等に向き合えるような新しい社会を作るという夢を持つ。

反バクーフや親バクーフといった立場に囚われない考えの持ち主で、烈風隊の基地にも平気で訪れシュテッケン達にも一目置かれていた。

最終的には、新体制を作るべくケイやイーゴ達を結託させ、新惑星連合を成立に導くが、自身はモデルの坂本龍馬同様、志半ばで盟友ナーカ共々暗殺され、銀河烈風隊の手によって宇宙葬に付された。

カーメン18世  声 – 塩沢兼人

前作『銀河旋風ブライガー』に登場したカーメン・カーメンの生まれ変わりと称するヌビア教の教祖。

アステロイド・ベルトに拠点を持ち、その予測できない行動に銀河烈風隊だけでなく全陣営が対応に苦慮した。

声優がビリー役の塩沢なのは「2人は顔がそっくり」という設定のためで、劇中カーメン18世とビリーが対面して驚くシーンがある。

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【主題歌 (説明はWikipediaより)】

【オープニング】

【曲名】 銀河烈風バクシンガー
【作詞】 山本優
【作曲】 山本正之
【編曲】 山本正之
【歌】 山形ユキオ、坂部悟

【エンディング】

【曲名】 アステロイド・ブルース
【作詞】 山本優
【作曲】 山本正之
【編曲】 山本正之
【歌】 増田直美

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